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KLX250 フロントフォーク オイル交換! [ Kawasaki KHL15-10 ] [バイク(KLX250 FI)]

 

 すっかり秋らしい気候となり、彼岸花も見頃となった関東地方ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

 

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皆野あたりの山中
 
 ここのところメンテネタばかりですが、ちゃんとバイクにも乗っています(´▽`*)
 
相変わらずソロツーがメインですが、マスツーも催されて参加しました♪・・・毎度のことながら、リッターに囲まれての高速主体や峠攻めツーは良い刺激になります(良い意味でも悪い意味でもw)
 
今回は、KLXのフォークオイルを交換しましたので、その交換記をお送りいたします。
 


 

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倒立フォーク
 
 定期交換が必要なのは分かっているけど、DIYでやるには難易度が高く、お店に頼むには費用が嵩む・・・今回はそんなフロントフォークのオイル交換です。
 
KLXが嫁いできてから7年ほど経ちますが、一度も交換しておらず、どうにかしないとなぁ~と思いつつ、見た感じや乗り心地に異変があるわけじゃなかったので、なんだかんだで後回しに( ̄▽ ̄;)
 
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STEED400 フロントフォーク
約12年前、あの頃は若かったよ色々とw
 
 お店に頼もうか悩みましたが、かなり昔にSTEED400の正立フォークを挫けそうになりながらOHした経験があったので、倒立フォークだってオイル交換くらいなら!と今回挑んでみました。
 
※勢いで始めるのも嫌いじゃありませんが(ォィ、まずはサービスマニュアル等を読んで、自分の力量でどうにか出来るのか?専用工具の代用品はあるのか?を確認したうえで、作業開始をお勧めします(^^;
 
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トップブリッジ周り
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タイヤ周りの取り外し
 
 まずはフロントフォークの取り外しから。
 
トップブリッジの固定ボルト(黄矢印)を外し、トッププラグ(橙矢印)を少し緩めておきます(アルミ製&山が低いので、できればソケット・メガネレンチ推奨)
 
フロントタイヤ&周辺パーツも取り外して、フロントフォーク単体になるようにします。
 
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アンダーブラケット部
  
 あとはアンダーブラケットの固定ボルトを外せば、フォークが取り外せます。
 
緩めた際に急に落下したら!?と思って作業椅子を挟みましたが、ボルトを外しても抜ける気配すらありませんでした(;´∀`)
 
ちょっと引っ張ったり、叩いたりしてもビクともしなかったので、マイナスドライバーを使用してアンダーブラケットを開くことでようやく抜けるようになりました。
 
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取り外し&サビ落とし
 
 両方のフォークを取り外したら、まずはインナーチューブの汚れを落とし、特に下側にサビなどの突起物があれば除去します。
 
これはトッププラグを外した際に、アウターチューブが下まで移動するので、その際にオイルシールを傷つけないためです。
 
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万力で固定
 
 ここからフォークの分解に入るのですが、作業がしやすいように下側を万力で固定して直立させます。
 
私はボール盤で使っている卓上万力を使いましたが、今回の作業で一番活躍した工具といえます(^^)
 
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トッププラグ取り外し
 
 アウターケースからトッププラグを外しますが、車体に付いている段階である程度緩めておかないと、ここで苦労します(緩めていても結構固い)
 
特に飛び出すほどテンションは掛かっていないので、軽く押さえながら外せば、フォークスプリングなどの中身が登場します(´▽`*)
 
 続いてピストンロッドからトッププラグを外します。
 
スプリングを気合で押し下げて、固定ナット部にレンチを突っ込み緩めれば、トッププラグを外せるようになります。
 
ちなみにトッププラグを外すと、ピストンロッドは沈んでいきますが、これが正常ですので焦らないように(笑)
 
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フォークオイル排出
 
 トッププラグが外れたら、フォークスプリングを取り出して、ピストンロッドを上下に動かしながら古いフォークオイルを残らず排出します。
 
オイルの汚れ具合ですが、やや濁った乳白色といった感じでした(純正フォークオイルは無色透明)
 
STEEDの時は、濁りまくった灰色でビックリしましたが、そもそもオイル全般の劣化具合というのは、色や感触でもハッキリ分からないんですよね( ̄▽ ̄;)
 
あとは残ったオイルが抜け切るように逆さに置いて、休憩タイム♪(一時間ほど放置)
 
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カワサキ純正 フォークオイル(倒立用)
KHL15-10
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カワサキらしからぬ無色透明w
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油面で調整
 
 交換用のフォークオイルは、カワサキ純正の倒立用「KHL10-15」
 
KLX250の場合、オイル交換であればフォーク一本あたり約450mlなので、1L缶で済みます(溢さなければ(^^;)
 
ちなみに、手持ちにメスシリンダーが無かったので、直缶で注ぎましたが、かなり注ぎ辛いので容器はあった方が良いです。
 
 ある程度注いだら、ピストンを上下させて気泡を抜いて、また注いで~と繰り返して、最後はインナーチューブから油面までの距離で調整します。
 
KLX250だと、スプリング無し・アウターチューブを下限まで下げた状態で、104±2mm。
 
本来であればフォークオイルレベルゲージなる専用工具を使用しますが、当然持っていないのでノギスのデプス部で代用、あと長めのスポイトを使いました。
 
ぴったり合わせるのは難しいので、デプスの先端が106mmで油面に接して、102mmで接しない。を目安に調整・・・左右がちょっとズレても分かりっこな(略。
 
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代用工具
 
 オイルを規定量注いだら、スプリング(上下方向はありません)を入れて、ピストンロッドにトッププラグを取り付けます。
 
ここが一番の難関で、トッププラグを取り付けるまでに、ピストンロッドを引っ張り上げた状態・スプリングを下げた状態を保持しなければなりません。
 
よくフォークのメンテ紹介で、スプリングを圧縮する自作工具を使ったりするのを見ますが、あの段階です(;´∀`)
 
ただ、KLXのサービスマニュアルには大掛かりな特殊工具は載っていなかったので、どうにかなるだろう!と取り掛かったら、大苦戦orz。
 
スプリングは気合で押し下げるとして、ピストンロッドの保持は代用工具を作って対処しました。
 
代用工具と言っても市販のM10長ナットに板ボルト・紐をくっ付けただけ・・・これも注意が必要で、ピストンロッドのネジ部は特殊(M10x1.0)で、市販の長ナットだとピッチが合わず、取り付けても一山目しか噛み合わないので、ネジ山を壊さないように保持するので精一杯(>_<)
 
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スプリングの保持
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トッププラグ取付
 
 作業の続きですが、スプリングを気合で押し下げ、ピストンロッドのナット下の白い樹脂部にモンキーレンチを差し込んでスプリングの圧縮を保持します。
 
ここもナットと樹脂部の段差が少なく、スパナでは簡単に外れてしまうので、幅調整のできるモンキーレンチを代用(ちゃんと専用工具の指示もあります)。
 
ここまで出来たら、あとはトッププラグ(Oリングは新品に交換済)を取り付けて、固定ナットと嚙合わせるように締結(15N・m)し、アウターチューブとトッププラグを締結(30N・m)すれば、ひとまずフォークAssyは完成です♪
 
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突き出し量:6mm
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減衰調整
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完了!
 
 車体へ取り付ける際は、トップブリッジからの突き出し量(トッププラグを除いて6mm)を合わせて取り付けます。
 
あとは減衰調整(圧側)も買ってから触ったことありませんが、標準に再調整(時計方向に最後まで回し切ってから、12段戻し)
 
外したパーツの付け忘れ、締め忘れ、ケーブルの取り回しなどに十分注意・確認して(特にブレーキ部)問題なければ作業完了です♪
 
 
 交換後のインプレですが、交換前に比べて轍や段差を乗り越えた際や、ブレーキ時のフォーク動作の減衰具合が体感できるほど感じ取れました♪
 
まぁ純正オイルに交換しただけなので、劇的な変化はなく標準状態に戻っただけですが、それでもフロント周りの挙動が滑らかになった感じがします(プラシーボ含む)
 
 交換してから数百km走りましたが、オイル漏れや不具合もないので、これでまた不安要素が解消されました(´▽`) ホッ
 
フォークオイルは乗り方にもよりますが、1万キロごとの交換~と目にするので、次の機会にはオイルの銘柄を変えてみようと思います♪
 
それでは、今回はこの辺で(^^)/

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コメント 2

歳三君

フォークオイル交換お疲れ様です。
倒立フォークも自分出来るとは素晴らしい。
自作工具でネジ舐めちゃわなくて良かったですね(笑)
by 歳三君 (2020-10-10 12:40) 

masashi

>歳三君さん
終始ドキドキしながらやしましたが、何とかなりました♪
次の機会があるか分かりませんが、専用工具の準備も考えようと思います(;´∀`)
by masashi (2020-10-17 20:12) 

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