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KLX250 チェーン&スプロケ交換! [ 交換作業編 ] [バイク(KLX250 FI)]

 暦も6月となり、晴れの陽気に蒸し暑さが感じられるようになってきた関東地方ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

 

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毎年恒例の・・・

 

 自動車・バイクを保有していると毎年5月に襲ってくる納税通知。


今はネット決済できるので、かつてのような現金を差し出すという心情的な負担(笑)が少ないのが幸いですが、車はもう少し安くならないものかと毎年思います(;´∀`)

 

 今回は、KLXのチェーン&スプロケ交換の作業編をお送りいたします。

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作業開始
車体は前進しないような位置取りで

 

 前回、交換品の見せびらかし紹介は済んだので、今回は交換作業編です。

 

事前にサービスマニュアルで内容を確認したところ、特別な工具としては、リアスプロケを交換するのにリフトスタンド(ジャッキ)が必要とありました。

 

・・・私的な意見として、追加で「鉄パイプ」を加えておきます( ̄▽ ̄;)

 

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フロントスプロケ

 

 まずは最初にして最大の難関、フロントスプロケの取り外しから。

 

KLXは樹脂製のドライブカバーを外せば、すぐにアクセス可能です。

 

スプロケナットを外す前に、矢印部のワッシャーの回り止めを起こします。

 

結構固いので、私は壊れてもいいマイナスドライバーを叩き込んで起こしました(^^;)

 

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ソケットサイズ:27mm

 

 緩める際に重要なのが、いかにスプロケ(に連なる主軸)が回らないようにすることです。

 

というのも、KLXのエンジンスプロケットナットの締結トルクは、125N・mと、リアアクスルナットの110N・mを超える締付具合。

 

緩める方向=車体が前進する方向なので、例え1速に入れていても、これだけ強く締まっているナットを緩めようとすると主軸も回ってしまいます。

 

サービスマニュアルには、リアブレーキをかけて~とあるくらいなので、作業員が2人いれば、抑え・緩めで分担できますが、1人の場合はかなり大変でした。

 

 私自身、当初は”固そうだけど、なんとかなるだろう♪”くらいの気持ちで挑みましたが、前日に浸透剤を吹いたにも関わず、まったく緩む気配が無く、30分以上あーでもない!こーでもない!と試行錯誤し、結果的に緩められた姿がこちら。

 

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カチコミでも、ハンドシフトでもありませんw

 

 どういう状態なのかと言いますと、

 

・ギアは一速に入れる。

・チェーン・リアスプロケは取り付けた状態。

・車体が前進しないようにフロントタイヤは壁・輪留めに当てる。

・リアタイヤは浮かせずに接地させる。

・頑丈な工具と鉄パイプを組み合わせる。

 

 以上の状態で、車体に跨り、右足でリアブレーキを踏みつけ、右手・左足で車体を支えつつバランスを取り、左手で工具が外れないよう慎重に、且つ渾身の力を込めて・・・なんとか緩めました(手頃な鉄パイプがあったのが功を奏しました)

 

※インパクトレンチがあれば、ここまでの苦労はしないようなので、無理してナットを舐めたり、工具が外れて怪我するよりも、バイク屋やガソリンスタンドで一度緩めてもらうと良いかもしれません。

 

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リアスプロケ

 

 フロントの目途が付いたところで、リアスプロケに取り掛かります。

 

リアの固定ボルト径は細いものの、回り止めナットが使われているので、六角レンチとメガネレンチを組み合わせ、リアタイヤを外す前に緩めておくと作業しやすいです。

 

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交換品の取付
 
 ここまできたら、純正チェーン・リアタイヤを外して、前後スプロケットを交換。
 
フロントはカジリつき防止もかねて、ネジ部とスプロケの設置個所に耐熱・耐荷重グリスを薄く塗布。
 
で、緩めるのと同じ体制で、今度はトルクレンチのみで締結・・・緩めるのに苦労した甲斐?もあってか、締めるのは、さほど大変ではありませんでした(^^)
 
 リアは、ボルトがテーパーになっているので、仮組した後に星を描くように均等に締結(締付トルクは、32N・m)
 
 ※特殊?な項目として、サービスマニュアルには、フロントのナット座面にローコイル(エンジンオイルと二硫化モリブデングリスを重量比10:1で混合したもの)を塗れとあります。
 
・・・が、そんなものは持っていませんし、使用範囲に対して、配合が絶妙過ぎて作れませんし、そもそも何で塗るのか書いてな(略。・・・で、前述のグリスで代用しました(^-^;
 
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緩み止め加工
 
 うっかり忘れそうになりますが、フロントスプロケの緩み止め加工として、ワッシャーの一片をナットに沿って折っておきましょう。
 
ゴムクッションが付いている純正と違って、金属剥き出しなので、マイナスドライバーを叩き込むと表面処理が削れてしまいますが、タッチアップしとけば目立ちません(^-^;
 
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チェーン取付
 
 スプロケが取り付け終わったら、新品のチェーンを取り付けます。
 
純正と同じクリップ式なので、コマの軸とOリングに付属のグリスをしっかり塗って、クリップの向きに注意して固定します。
 
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完成!
 
 チェーンのラインが一直線になるように、チェーンの遊びを調整し、調整部のナット・リアシャフトを締結すれば、作業完了です(*'ω'*)
 
【簡単なインプレ】
 
 交換してから、約1ヵ月・500kmほど走ったので、簡単なインプレを。
 
車体の押し引きが軽くなったのは言うまでも無く、発進~加速がすっっごくスムーズになりました!もうヘルメットの中で(;゚∀゚)ヒャッホー!!と興奮するくらいです。
 
 これがレース用チェーンの性能さ!というわけでもなく、単に今までのチェーンメンテが不適切だっただけで、改めて駆動系・チェーンの重要性を痛感しました。
 
今では、走行毎に拭き掃除を欠かさず行っています・・・目的の何割かは、ピカピカになったゴールドチェーンを愛でるためですが( ̄▽ ̄;)
 
それでは、今回はこの辺で(^^)/
※次回も引き続き、このネタで”純正との比較編”をお送りする予定です”

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コメント 4

歳三君

ゴールドチェーンだとメンテした実感があって良さそうですね~。
ドライブスプロケットのマイナスドライバ傷は
どうせカバーで隠れるから気にせず大丈夫じゃないですか?
by 歳三君 (2021-06-12 13:27) 

masashi

>歳三君さん
純正と違って、汚れも目立ちますが、メンテもし易い(分かりやすい)のが気に入っています(*'ω'*)
KLXのカバーは、スリットが多めなので、結構に目につくんです(メンテしていると特に。)
by masashi (2021-06-20 20:04) 

こしこし

こんばんわ!すごく参考になりました!ありがとうございます!
フロントスプロケット外すのに、留め金??を起こさないとダメなんですね???
私は、もとに緩めるのかな?と思ってました!
by こしこし (2022-02-05 20:18) 

masashi

>こしこしさん
はじめまして&コメントありがとうございます♪
留め金を起こさないとソケットレンチがきちんと嵌らないため、起こした方が良いです…さすがにあのナットをスパナやモンキーで緩めるのは厳しいと思いますので(;´∀`)
色々と拙いブログですが、参考になれば幸いですm(__)m
by masashi (2022-02-11 10:25) 

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